英語で「給料」や「給与明細」などに関わる言葉はたくさんあります。
その中でも特に混同しやすいのが 「paycheck」と「payroll」 です。
この記事では、それぞれの意味と使い方、両者の明確な違い、
さらには「pay slip」や「salary」などの関連語までわかりやすく解説します。
paycheckとは?意味と使い方
paycheck(ペイチェック) は、実際に受け取る給料のことを指します。
主な意味:
- 給与支払用の小切手
- 転じて、受け取る給料そのもの
使い方の例:
- I got my paycheck today.(今日給料をもらったよ)
- He lives from paycheck to paycheck.(彼は給料日前にはいつも金欠だ)
ポイント:
「給与を受け取る側の視点」で使われます。
payrollとは?意味と使い方
payroll(ペイロール) は、会社や組織の「給与支払い」に関する管理や記録を意味します。
主な意味:
- 給与台帳、給与管理帳
- 給与の支払い総額
- 給与を支払う対象の従業員リスト
使い方の例:
- The company has 500 employees on its payroll.(この会社には給与支給対象の社員が500人いる)
- Payroll processing is handled by the HR department.(給与計算は人事部が担当している)
ポイント:
「給与を支払う側の視点」で使われる言葉です。
paycheckとpayrollの違いを表で比較
項目 | paycheck | payroll |
---|---|---|
意味 | 給与(受け取るお金) | 給与管理、支払い総額 |
視点 | 従業員(もらう側) | 会社側(支払う側) |
用途 | 会話・実生活中心 | 会計・業務関連用語 |
例 | “I got my paycheck.” | “Payroll processing is done monthly.” |
pay slip、salary、wageとの違い
pay slip(ペイスリップ)とは?
給与明細書のこと。支給額・控除額の詳細を記載した書類です。
- 給与そのものではなく、明細を表す言葉
- 英国などでよく使われる表現
例:You’ll find the tax amount on your pay slip.
salary(サラリー)との違い:
- 年収や月給など、固定された報酬
- 職業的な立場を示すことも
例:She earns a good salary as a software engineer.
wage(ウェイジ)との違い:
- 時給や日給など、時間ベースの報酬
- 肉体労働やパートタイムによく使われる
例:He earns an hourly wage of $15.
覚え方のコツと使い分けのヒント
覚え方:
- paycheck → チェック=給料を「受け取る」印象
- payroll → ロール=「リスト(名簿)」で管理する側
シーン別の使い分け:
シーン | 適切な語句 |
---|---|
「給料をもらった」 | paycheck |
「給与管理を行う」 | payroll |
「給与明細を確認する」 | pay slip |
「年収はどれくらい?」 | salary |
「時給で働いている」 | wage |
まとめ:paycheckとpayrollの違いをおさらい
- paycheck:給与を受け取る「従業員側」の表現
- payroll:給与を管理する「会社側」の表現
- 他にも pay slip(給与明細), salary(固定給), wage(時給・日給) との違いも意識すると、英語力がぐっとアップします。
「違いが分かりづらい…」と感じていた方も、この記事でスッキリ理解できたのではないでしょうか。
よくある質問(Q&A)
Q. pay slip と paycheck は同じですか?
A. 違います。paycheckは「お金」そのもの、pay slipは「明細書」です。
Q. paycheckとpayroll、どちらがよく使われますか?
A. 日常会話ではpaycheck、ビジネス文書ではpayrollが多いです。