「引き続き何卒よろしくお願いいたします」とは?使い方や注意点を解説

引き続き何卒よろしくお願いします

「引き続き何卒よろしくお願いいたします」というフレーズは、ビジネス文書やフォーマルなメッセージにおいて、相手に対する敬意と今後の関係の継続を願う際に使用されます。

しかし、この表現を正しく使いこなすには、その意味を理解し、状況に応じた適切な使い方を身につける必要があります。

この記事では、「引き続き何卒よろしくお願いいたします」の使い方や注意点について、具体的な例とともに詳しく解説します。

「引き続き何卒よろしくお願いいたします」の意味とは?

「引き続き何卒よろしくお願いいたします」というフレーズは、ビジネスシーンや正式なコミュニケーションで頻繁に使用される敬語表現です。このフレーズを分解して、それぞれの部分の意味を理解することで、全体のニュアンスを明確に掴むことができます。

  1. 「引き続き」
    この部分は「これまでの状態が途切れることなく続く」という意味を持ちます。つまり、過去から現在に至るまでの関係性や行動が、今後も継続していくことを示します​​​​​​。
  2. 「何卒」
    「どうか」と同じ意味で、相手に対して何かを強く願う際に使われる言葉です。丁寧さや緊急性を表現するために用いられ、相手に対しての敬意を示す役割もあります​​。
  3. 「よろしくお願いいたします」
    相手に対して好意を持って何かを依頼するときに使うフレーズです。ビジネスシーンでは、協力や支援、理解を求める際に広く用いられます。また、相手への敬意を表すために、文末に「いたします」が付け加えられることが一般的です​​​​。

全体として、「引き続き何卒よろしくお願いいたします」というフレーズは、「これまでの良好な関係や協力が途切れることなく続くよう、どうか引き続きご支援やご理解をお願い申し上げます」という丁寧で敬意のこもった願いを表しています。

ビジネスメールや会議での挨拶、さまざまなフォーマルな文書で用いられ、相手との関係を尊重し、今後も継続的な関係を期待する際に使われます。

「引き続き何卒よろしくお願いいたします」のビジネスシーンでの使われ方、使うときの注意点

「引き続き何卒よろしくお願いいたします」というフレーズは、ビジネスシーンにおいて重要な役割を果たします。その使用法や注意点について、具体的な例を挙げながら解説します。

ビジネスシーンでの使われ方

  1. 継続的な関係の強調
    このフレーズは、既存のビジネス関係や協力関係を継続してほしいという希望を表します。例えば、プロジェクトの進捗報告のメールや会議の終わりに、「引き続き何卒よろしくお願いいたします」と付け加えることで、今後も変わらぬ支援や協力を求める意思を伝えることができます​​。
  2. 多用途での使用
    このフレーズは、打ち合わせの終わりやメールの結びとしても使われ、ビジネスシーンでの汎用性が高い表現です。例文としては、「今後のプロジェクトに向けてのご支援、引き続き何卒よろしくお願いいたします」といった形が考えられます​​。

使用時の注意点

  1. 関係性の理解
    このフレーズを使用する際は、相手との関係性を考慮することが重要です。特に目上の人や重要な取引先に対して使用する場合は、言葉づかいにより一層の注意を払い、尊敬の意を示すことが求められます​​。
  2. 文脈への適切な適用
    一般的に広く使われる表現ではありますが、文脈に合わせた適切な使用が求められます。何か具体的な依頼をした後や、重要なプロジェクトの継続的な進行を願う際などに、このフレーズを用いると効果的です​​​​。
  3. 謝罪時には使用しない
    謝罪をしている立場でありながら、最後に「引き続き何卒よろしくお願いいたします」の言葉は不適切です。不遜で礼儀知らずと見なされることもありますので、その際は、「この度は誠にに申し訳ないと思っております」といった謝罪の言葉で終わらせましょう。

「引き続き何卒よろしくお願いいたします」を使った例文

  1. ガーデンプロジェクト
    大きなガーデンプロジェクトのリーダーとして、チームとパートナーの支援によりプロジェクトは順調に進行中です。新たな段階の始まりに際し、「引き続き何卒よろしくお願いいたします」と伝え、過去の協力に感謝し、今後も同じサポートを望む意向を示します。
  2. プロジェクトの締めくくりと次のステップ
    ビジネスプロジェクト完了に伴い、チームとステークホルダーへの感謝メールを用意しています。メール末尾に「本プロジェクトの協力に感謝し、今後とも引き続き何卒よろしくお願いいたします」と加えることで、過去の成果を称え、次のプロジェクトへの継続的な協力を依頼します。​
  3. ビジネスメールでの使用例
    新規取引先との初プロジェクトで初期段階が終了後、感謝と協力依頼のメールを送ります。メールの締めに「引き続き何卒よろしくお願いいたします」と記載し、良好な関係維持と継続的な協力を求めます。

「引き続きよろしくお願いいたします」のその他使用例

  1. クライアントから次の段階へ進む指示を受けました。引き続き何卒よろしくお願いいたします。
  2. これまでのご支援に深く感謝申し上げます。引き続き何卒よろしくお願いいたします。
  3. 情報のスムーズな共有を継続するため、引き続き何卒よろしくお願いいたします。
  4. 優れたチームの連携により、計画通りに進捗しております。引き続き何卒よろしくお願いいたします。
  5. いただいたご意見やフィードバックを受け、改善を進めて参ります。引き続き何卒よろしくお願いいたします。

「引き続き何卒よろしくお願いいたします」という言葉は、相手への敬意と今後も良好な関係を継続したいという願いが込められた表現です。ビジネスシーンにおいては、このフレーズを適切に使用することで、相手に対する敬意を示し、協力的な姿勢を維持することができます。

「引き続きよろしくお願いいたします」の類義語、言い換え表現

「引き続きよろしくお願いいたします」には以下のような類義語や言い換え表現があります。

  • 今後ともよろしくお願いいたします。
  • 今まで同様、お力添えをお願いいたします。
  • 継続してご支援をいただければ幸いです。
  • 変わらずのご協力をお願い申し上げます。
  • 今後もお引き立てをお願い申し上げます。

「引き続き」は「今後も」「これまで通り」「継続して」などと表せます。また、「よろしく」は「サポート」「協力」のように具体的に伝えるのもよいです。「お願いいたします」をさらに敬意を込めて「お願い申し上げます」と表現することもできます。

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まとめ

「引き続き何卒よろしくお願いいたします」という表現は、プロジェクト進行中や将来的な取引が続く相手に向けて用いられるフレーズです。「お願いいたします」は丁寧な表現で、「お願いする」の敬語形として、ひらがなで「いたします」を添えて使います。

このフレーズは、取引先や上司といった立場の人に対して使えますが、謝罪の場面や取引終了時に使うのは不適切です。

また、「引き続き何卒よろしくお願いいたします」以外にも、「今後ともよろしくお願いいたします」や「変わらずのご協力をお願い申し上げます」といった類似の表現も利用できます。状況に応じて、これらのバリエーションを使い分けることをおすめします。

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