【蛙の行列】ってどんな意味?例文で使い方もご紹介

蛙の行列ことわざ・慣用句・故事成語

「蛙」を使ったことわざって結構ありますよね。今回は「蛙の行列」についてその意味や由来を調べました。

「蛙の行列」の意味

蛙の行列(かえるのぎょうれつ)とは、向こう見ずなことや、そのような人々の集まりのことをいいます。また、「かわずのぎょうれつ」ともいいいます。

「蛙の行列」の由来

蛙が後足で立つと、目が後を向いてしまい、前が見えなくなるそうです。この表現は、自身がどの方向へ進んでいるのか理解せず、無計画に行動する様子や、そのような人々が集まる光景を象徴しています。

例えば、皆が楽しげに遊んでいるのを見て、考える間もなく参加したけれど、後になって「これは自分には合わない」と感じた経験はありませんか?そのような状況で使われる言葉です。

また、考えることなく皆で何処かへと足を運ぶような時も、「カエルの行列」と称されることがあります。

いいかえれば、この表現は、自分が何を行っているのか、どの方向へ進んでいるのかをきちんと見極めることの重要性を教えてくれます。何をするにも、その先のことをよく考えてから行動に移すことが肝心だということを忘れないようにしましょう。

「蛙の行列」を使った例文

自分も「蛙の行列」していることって結構あるよね。

  1. 新しい流行に乗り遅れないようにと、誰もが考えもせずに「蛙の行列」のようにそのトレンドに飛びついた。
  2. プロジェクトチームは目的も定めずに作業を始めたが、まるで「蛙の行列」のように方向性が見失われた。
  3. SNS上で炎上するトピックに対して、情報の真偽を確かめもせずに批判が相次ぐ現象は、「蛙の行列」を思わせる。
  4. 新しいダイエット法が紹介されるたびに、効果を疑問視することなく多くの人が飛びつく姿は、「蛙の行列」と言えるだろう。
  5. 有名人が推奨する商品を、その人気にあやかろうとして盲目的に購入する現象は、「蛙の行列」の典型的な例である。

「蛙の行列」の例え話

ある小さな村に、カエルたちが住んでいました。この村では毎年、村の池を一周する大レースが開催されます。ある年、レースの日、一番若いカエルのクロは、先頭を走るカエルたちを追いかけましたが、彼らは池の周りを一周するのではなく、違う道へと進んでいきました。クロは疑問に思いつつも、他のカエルたちについて行きました。

しばらく進んでいくと、カエルたちは岩だらけの難路に迷い込んでしまいました。先頭を走っていたカエルたちは、道を間違えてしまったことに気づき、皆で元の池へ戻ることにしました。

この物語は、「蛙の行列」の意味を明示しています。つまり、目的もわからずにただ先を急ぐことの危険性と、自分自身で考え、正しい道を選ぶ重要性を教えています。周りに流されず、自分の足でしっかりと立つことの大切さを、クロの冒険を通じて描いています。

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蛙の面に水】は、蛙の顔に水をかけても平気なところから》どんな仕打ちにも少しも感じないこと。現代ではは【蛙の面に小便】という俗ないい方が主に使わています。
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