【蛙の面に水】(蛙の面に小便)の意味や使い方例文

ことわざ・慣用句・故事成語

蛙の面に水」という表現は、特に心配したり動じたりしない、いつも通り冷静でいる様子を表しています。これは、蛙の顔が常に濡れているように、水がかかっても全く気にしないという様子から来ています。

つまり、どんな状況でも平然としている、あるいは何事にも動じない態度を指して使われることが多いです。

蛙の顔に小便」という表現も、「どんな扱いを受けても動じない、批判や侮辱に耐えうる人を例える言葉」とされています。明治時代には「蛙の面に水」という表現が使われていたものが、現代ではより俗な表現である”小便”を用いるのが一般的になっているといわれています。

意味としては同じなのですが、なんとなくことばの雰囲気が俗ぽくなっていて、使われ方が変化してきているようにも感じます。

【蛙の面に水】の例文

「蛙の面に水」の意味をより理解しやすくなるような具体例をだしてみます。

  1. 試験前夜でも冷静: 学生Aさんは、明日が重要な試験日であるにも関わらず、全く焦る様子もなく、いつも通りの夜を過ごしていました。友人が「心配じゃないの?」と尋ねても、「大丈夫、ちゃんと準備してきたから」と、蛙の面に水のように平然と答えます
  2. プレゼンテーション中のトラブル: 営業マンのBさんは、大切なクライアントへのプレゼンテーション中に、突然プロジェクターが故障しました。しかし、Bさんは慌てることなく、プリントアウトした資料を使ってプレゼンを続け、蛙の面に水のように落ち着いた態度で状況を乗り切りました。
  3. 意見の不一致でも冷静: プロジェクトチームの会議で、メンバー間で意見が大きく分かれましたが、チームリーダーのCさんは、感情的になることなく、各メンバーの意見を冷静に聞き、蛙の面に水のように落ち着いて最終決定を下しました。

【蛙の面に小便】の例文

「蛙の面に小便」という表現は、どんな非難や批判を受けても全く動じない、あるいはそれに対して無反応でいる様を表します。具体的な短い例文を以下に示します。

  1. 会議での批判: 会議で厳しい批判を受けた田中さんですが、彼はまるで「蛙の面に小便」のように、何事もなかったかのように冷静に次の議題に移りました。
  2. ネットのコメント: 彼女のブログには否定的なコメントが多く寄せられていたが、彼女は「蛙の面に小便」のように、それに一切動じることなく、次の投稿を続けていった。
  3. 試合中の野次: ピッチ上で相手チームのファンからの野次が飛んでいたが、ゴールキーパーは「蛙の面に小便」の如く、全く気に留めずに冷静にプレイを続けた。

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