「まで」が含む範囲はどこまでか ?
「〇日まで」といわれた仕事なら、その当日を含めますか?含めませんか?
「5日までに」と頼まれた仕事、

5日中にやればいい?
5日より早く仕上げる?
ちょっと迷うことありませんか
じつは、ビジネス社会と、学校の授業とでは「〇〇までに」のとらえ方を変えたほうがいいです。
学校のテストなら、
5日までは、5日を含めてもよいです。
しかし、ビジネスの場においては、そのような国語的な解釈を持ち込むのは考えものです。
ビジネスシーンにおける「○日までに」は臨機応変に対応するべきです。
「何日までに」は当日を含む含まない?
「20日までに資料を提出してください」という依頼があれば、期限内に20日も含まれていることを意味しています。そのため、20日当日が締め切りであると理解して間違いではありません。
具体的には、20日の終業時間(一般的には17時頃)までに資料を提出すればよいと考えられます。
提出先の営業時間内に持参すればよいのです。
ただし、郵送する場合は、20日に間に合うように送らなければなりません。20日の消印が条件でない限り、この日付に相手の手元に届いていることが求められます。
もし締切や条件が不明な場合は、自己判断せずに相手方に確認することが最も安全な方法です。
この記事では、実社会における「〇〇日まで」にかかわるエピソードを話します。
「~まで」が含む範囲は人により違う
上司から、「20日3時までに今度の販促会議の資料を用意しておいてくれ」と指示されたあなた。
上司にはいつ資料を渡しますか?
- 20日の3時以前に資料を渡す。
- 20日の午前中に資料を渡す。
- 19日に資料を渡す。
おおまかに3パターンが想像できます。
一見すると、19日に渡すのが一番良いように思えますよね。
でも、相手の思いによりけりなんです。

「20日の3時までといってあるんだから、ギリギリまで時間をかけて細部まで数字をよく検討してくれ」
なんて資料を突っ返す上司がいるかも知れません。
逆に、まだ19日だというのに

「まだできていないのか、私も忙しいんだから1日くらい余裕を持って渡してくれないとチェックする時間がなくて困るんだよ」
と19日に催促してくる上司もいるということです。
人によって「~まで」の思いはいろいろですから、頼んだ人の気持ちをわかっていないとダメなんですね。
自分が思う「~まで」と相手が期待する「~まで」が重なり合うなんてことはまれです。
1から10まで事細かに指示を出してくる人間ってまずいませんから、相手の意を汲み取る努力も必要です。
しかし、いちいち相手の気持を忖度していてはこちらの神経がたまったものではありません。
「~までに」と頼まれたときは、それとなく指示されたことを繰り返します。
上司:「20日3時までに今度の販促会議の資料を用意しておいてくれ」
部下:「20日の3時にお渡しすればよいでしょうか」
上司:「事前に目を通しておきたいから、19日の退社時までにはもってきてほしい」
部下:「分かりました、19日の5時までには資料をお届けします」
これだと「20日3時まで」にたいする双方の認識はずれません。
自分の常識=他人の常識という構図は捨てたほうがいいです。
「まで」の一般的な意味
「まで」とは、動作・作用の及ぶ限度・範囲を示します。
用例は、
- 行ける所まで行く
- 明け方まで仕事する
- 5日までに返す
- 納得するまで話し合う
などです。
「何日まで」というのは、その当日が限度ということですから、当日は含まれます。
でも当然ですが当日の24時までとは考えないほうがいいです。
ビジネスであれば当日の就業時間内を限度と考えましょう。
法律的な観点からの「まで」の解釈
日本の法律、特に民法では、期間の計算方法が明確に定められています。例えば、民法第140条では、日、週、月、または年によって期間を定めた場合、期間の初日は算入しないと規定されています。ただし、その期間が午前0時から始まるときは、この限りではありません。このため、「○月○日まで」と指定された場合、その日を含むと解釈されます。
さらに、民法第143条では、週、月、または年によって期間を定めたときは、暦に従って計算するとされています。したがって、「○月○日までに」と指定された場合、その日の午後11時59分59秒までが期限となります。ただし、ビジネスシーンでは、相手の業務時間内に対応することが求められるため、注意が必要です。
「までに」とは最終期限のこと
たとえば、自分であることを計画したとします。
- 30歳までに結婚する。
- 20日までに作業を終える。
こんなとき、「30歳」や「20日」は「までに」含むのか含まないのかなんて考える人いませんよね。
一つの区切り、期限として考えているので、それより早い28歳で結婚しようが、18日で作業を終わらせようが一向に構いません。
人から「~までに」と頼まれた場合も同じことです。
指示された日時は最終期限なので、期限を過ぎさえしなければよいということです。
ただし、それは実社会において最低限守らなくてはならないことにしか過ぎません。
いつも期日ぎりぎりで報告書を提出してくる人間と、期日に余裕を持って提出してくる人間のどちらが好ましいですか。
私が受け取る側なら、余裕を持って提出してくる人の評価は高くしますし、いつもぎりぎりで提出してくる人の評価は下げます。
それだけのことです。
ビジネスマナーにおける「まで」の解釈
ビジネスの現場では、「○月○日までに」と指示された場合、その日を含むと解釈するのが一般的です。しかし、業務の効率や相手方のスケジュールを考慮すると、期限当日のギリギリではなく、前日までに提出・対応することが望ましいとされています。
例えば、取引先から「8月10日までに資料を提出してください」と依頼された場合、8月10日中に提出すれば期限内となりますが、8月9日までに提出することで、相手方に余裕を持って確認してもらうことができます。このように、ビジネスマナーとしては、相手の立場や業務状況を考慮し、早めの対応を心がけることが信頼関係の構築につながります。
期限コミュニケーションの実践テクニック
期限を設定し伝える際には、具体性と明確性を重視することが重要です。これには、具体的な日時を指定し、必要であればその期限がどのような作業を含むのかを詳細に説明することが含まれます。
さらに、コミュニケーションを二方向にすることで、受け取り手が期限や要求を正確に理解しているか確認します。このアプローチは、誤解を減らし、チームの生産性を向上させることに貢献します。
期限コミュニケーションの失敗例
想像してください、新人ビジネスマンの田中くんがプロジェクトの期限を「来月まで」とチームに伝えました。しかし、「来月まで」がいつを指すのか明確ではなく、チームメンバーはそれぞれ異なる日を期限と解釈しました。
結果、プロジェクトはバラバラの状態で進行し、重要なタスクが期限までに完了しませんでした。
期限コミュニケーションの成功例
次に、田中くんは学んで、「プロジェクトの期限は来月20日(金曜日)、午後5時まで」と具体的に伝えました。さらに、メールでその情報を確認し、期限の数日前にはリマインダーを送ることにしました。
この明確なコミュニケーションのおかげで、全員が同じ期限を意識し、プロジェクトはスムーズに進行し、期限内に成功裏に完了しました。
「まで」と「までに」の違い
「まで」と「までに」は似た表現ですが、微妙な違いがあります。「まで」は、ある動作や状態が継続する終点を示し、「までに」はその時点が期限であることを示します。例えば、「5時まで仕事をする」は5時ちょうどまで仕事が続くことを意味し、「5時までに仕事を終える」は5時より前に仕事を終わらせる必要があることを意味します。この違いを理解し、適切に使い分けることで、誤解を避けることができます。
まとめ
自分が思う「まで」が相手が要求する「まで」と同じなんて考えないほうがいいです。
「~までに」がいつを指しているかに、一つだけの正解なんてありません。
ですから、期限を設定し伝える際には、具体性と明確性をなによりも重視しないといけません。
相手とのコミュニケーションにより、その時どきの正解をださないといけません。
人からの要望に応えるって、けっこう気遣いが必要なんです。
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