フロント気付でホテルへ郵便や宅急便の荷物をだすときの宛名の書き方!

手紙の書き方

ホテルに宿泊している人あてに、郵便物や宅配便の荷物などを届けたいときってありますよね。

そんなときは、宛名に「フロント気付(きづけ)」と書いて送ればよいのですが、具体的に、どう書けばよいか迷うこともあります。

そこで、「気付」をつかった宛名の書き方の例をいくつかまとめました。

「フロント気付」宛名の書き方

宿泊するホテルへ荷物を送るんですが、『フロント気付でお送り下さい』とそのサイトに載っていました。
この場合、「フロント気付」そのままでいいんでしょうか。
例えばそのあとに「(宿泊者の名前)行」とか、または気付を丁寧に言い換える言葉があるんでしょうか
引用元:宿泊するホテルへ荷物を送るんですが

宿泊するホテルへ荷物を送るんですが

このように自分の泊まるホテルへ事前に荷物を届けておきたいときは

たとえば、
自分の名前が、東京太郎
宿泊先が、〇〇ホテル
住所が、東京都港区○丁目○番地なら

宛名の書き方は、

東京都港区○丁目○番地
〇〇ホテル フロント気付
東京太郎 行
(○月○日~○月○日まで宿泊予定)

自分の名前の下には、様ではなく、「行」の語をつけます。

宿泊予定日を書いておけばフロントの人も助かりますが、それだけでは心配です。

「自分宛てに荷物を送ったので保管しておいてほしい」と事前にフロントに伝えておけば安心です。

実際にこんなトラブルも起きるようです。

ホテル気付でレターパックを送ったのですが、
追跡で見てみると不在のため持ち戻りになっていました。
てっきりフロントが預かってくれると思っていたのですが。

受取主のチェックイン日も記入していました。
ちなみにまだチェックイン前ですが、翌日にはチェックインするという形でした。
受取主がレタパが届く旨をホテルに伝えていなかった可能性はあります。

チェックインして不在票を渡されるんですか?
引用元:ホテル気付でレターパックを送ったのですが

ホテル気付でレターパックを送ったのですが

こんな事にならないためにも、送る前に電話でひとこと伝えておくことは大事ですね。

またグループ旅行など、ホテル予約者が代表者名になっているときは注意しないといけません。

フロント気付で荷物が届いても、受取人の名前が宿泊予定者名簿になければ、受取拒否で返送されてしまうかもしれません。

東京都港区○丁目○番地
〇〇ホテル フロント気付
東京太郎 行
(予約代表者 〇〇△△)

誰の名前で予約をしてあるのかを書いておくのも、ホテル側への心配りです。

フロント気付でホテルの滞在者あてに送る場合

たとえば、

受取人が、東京二郎さん
宿泊先が、〇〇ホテル
住所が、東京都港区○丁目○番地なら

東京都港区○丁目○番地
〇〇ホテル フロント気付
東京二郎 様

と書いて送れば、郵便や荷物は「〇〇ホテルのフロント」へ届けられます。

あとは、フロントの人が、宿泊者である東京二郎さんに届いたものを渡してくれます。

むずかしいこともなく、簡単ですよね。

でも、送る前にホテルのフロントにひとこと、

「そちらにお泊りの東京次郎さん宛に郵便を送るのでお渡し願います」と連絡入れておきましょう。

また、宿泊先の部屋番号がわかっているのなら、

東京都港区○丁目○番地
〇〇ホテル フロント気付
東京二郎 様
(〇〇号室宿泊)

と部屋番号までを書いたほうがいいです。

たまたま同姓同名の宿泊者がいることもありえますから、部屋番号まで書けばフロント係の人が迷うこともなく、より親切な書き方になります。

部屋番号がわからないときは、「郵便を送りたいから」と、ホテルフロントに聞けば教えてくれます。

なお、「〇〇気付△△様」という意味は、中継地として〇〇さんに仮に受け取ってもらい、〇〇さんから△△様にお渡し願います、ということです。

人に物事を頼むのですから丁寧ないい方があってもよさそうですが、気付に丁寧語はありません。

気付の意味は、

郵便物を直接相手の住所にではなく当人と関係のある場所に送り、そこから当人に届けてもらうために、宛名の下につける語。

出典元:旺文社 詳解国語辞典

旺文社 詳解国語辞典

気付の使い方はいろいろあります

東京太郎さんから、

「自宅でなく、勤め先の〇〇会社あてに送ってほしい」と頼まれた場合、

住所XXXX
〇〇会社 気付
東京太郎 様

と宛名書きすれば大丈夫です。

でも、「会社宛に来たものだから」、といって他の社員が開封するかもしれません。

封筒で送るのだったら、

内容物は「東京太郎 様」と宛名書きした封筒に入れ、

その封筒を「〇〇会社 気付 東京太郎 様」と書いた封筒の中に入れておけば他人に見られる心配はありません。

出張先の会社にいる社員に送る場合

社員が出張している会社宛に、社員を受取人として資料を送る場合にも「気付」を使います。

次のような場合

大阪株式会社の高橋さん宛てに資料を送る。
高橋さんは、東京株式会社に出張して仕事をしている

住所XXX
東京株式会社 気付
大阪株式会社 高橋 様

部署名までわかっていれば

住所XXX
東京株式会社 ○部△課 気付
大阪株式会社 高橋 様

入院中の知人に手紙を送る

住所XXX
〇〇病院 〇〇科病棟 気付
東京太郎 様

気付の英語表記は?

海外のホテル宛に手紙を送る際にも気付は使えます。

もともと「気付」は英語の「care of」からきているといいますから当然です。

Mr ○○
C/O Hotel A
123 Ahmington Street
New York City. 10001
USA

C/Oは Care Of の略語です。

まとめ

「気付」は”郵便物を直接相手の住所にではなく当人と関係のある場所に送り、そこから当人に届けてもらうために、宛名の下につける語”です。

基本的な使い方がわかっていれば、ビジネスやプライベートでの利用など、応用範囲は広いです。

正しい使い方をおぼえておきましょう。

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