重要書類を封筒の中に入れて郵送する際、
「早く読んでほしいんだけど、すぐ開封してもらえなかったらどうしよう」
なんて不安になることありませんか。
同封した書類に、大事な締切日が書かれているような場合だと、よけい気になりますよね。
ですから、封筒の表に「重要書類在中」の文字を書き加えて、相手の注意をうながすわけですが、
封筒に「〇〇在中」って、具体的にどう書けばよいのでしょうか。
「〇〇在中」の封筒の書き方、3つのポイントについて説明します。
在中の意味
「在中」とは、中にその物があることです。
封筒、箱、包み紙などの表に、中に何が入っているかを表すために、「〇〇在中」と書いて用います。
例えば、
郵便を送る際に、
重要書類在中
履歴書在中
請求書在中
領収書在中
見積書在中
写真在中
など、一般によく見かけると思います。
「重要書類在中」とは、「重要書類が封筒の中にあります、必ず読んでくださいね 」と相手に知らせているわけです。
また、郵便以外ですと、引っ越しの際や衣替えで衣類を片付ける際に、ダンボール箱に、
食器在中、冬(春、夏)物衣類在中、などと書いておけば、箱に何が入っているかすぐ分かるので、あとから助かります。
自宅のダンボール箱なら「食器」「冬(夏、春)物」だけでも分かりますけどね。
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封筒への「〇〇在中」の書き方
封筒への在中の書き方、3つのポイントを説明します。
「〇〇在中」を書く位置は封筒のどこ
縦書きの封筒の場合は、封筒の左下になります。
横書きの封筒なら・・・特に場所は決まっていません。
①、②、③以外の場所に印刷している上場企業もあり、正直バラバラです。
「〇〇在中」の色は赤字と黒字どっち
何色で書くべきと決まっているわけではないですが、
相手の注意を引きつけることが目的なのですから、よく目立つ色として、赤字が使われることが多いです。
ただ、一般的には、例外もありますが、金銭に関わる「請求書在中」や「領収証在中」「見積書在中」などは黒字や青字が使われています。
事業経営者は「赤字」には敏感で拒否反応をおこしますから・・・
就活などで「履歴書在中」と書く際は、よく目立つ赤色や朱色がよく使われています。
あまり深く考えすぎず、赤(朱)色、黒色、青(藍)色の中からお好きな色を選んでください。
「〇〇在中」の文字の大きさ
文字の大きさは、宛名と同じくらいの大きさを目安にします。
小さすぎて目立たないのでは、意味がありません。
かといって、宛名より大きく書いては、みぐるしく、書いた人の美的センスが疑われてしまいます。
就職のための履歴書在中だったら、人事担当者にマイナスイメージを与えかねません。
目安は、宛名の文字と同程度か気持ち小さめにすると、バランスよく収まります。
「〇〇在中」の文字は囲む?
囲まなければならいというものではありません。
囲むことでよく目立つと思えば、囲めばいいだけです。
これは、個人の感覚、好みといってもいいです。
ただし、線で囲むならフリーハンドでなく、定規を使いきれいな線で囲みましょう。
でも甚太郎からすれば、そこまで手間をかける必要はないのでは、と思ってしまいます。
「〇〇在中」手書きとスタンプどっちがよい?
どちらでも構いません。
手書きなら、楷書体で書くことをおすすめします。
達筆だからといって、くずし字で書くのはやめたほうがよいでしょう。
筆不精の人なら、迷わずスタンプを使えばいいんです。
スタンプなら、枠で囲ったものもりますから、「〇〇在中」を線で囲みたい人にはうってつけです。
事務で使うなら、納品書在中、請求書在中などは、日頃から常に使う機会があるものですから、スタンプを用意したほうが便利です。
封筒に在中と書く目的
封筒に「〇〇在中」と書くのには、次のような目的があります。
担当者に早く正確に届けてもらうため
会社には毎日多くの郵便が配達されてきます。
封筒に「請求書在中」と書かれてあれば経理担当、「履歴書在中」なら人事部です。
「〇〇在中」と書いておけば、相手の作業効率が高まり、区分けする速さ、正確さも増すはずです。
担当者の目に届きやすい
「〇〇在中」と書いてあれば、なんの書類が同封されているか、すぐわかってもらえるので、相手の行動を促す効果がある。
実際、個人宛の郵便でも「重要書類在中」なんて封筒に書いてあれば、目に付きますから、
「なんの重要な書類かなぁ」と当然、自分にとって重要なものだと考え、とりあえずはすぐ開封してしまいます。
結果、ただのダイレクトメールだったりして、「どこが重要書類だ~」と怒ることもありますが、差出人の目的は達せられたわけです。
「重要書類在中」の文字には、相手の行動を、自然に開封へと促す効果があるということです。
「ダイレクトメール在中」ならそのままゴミ箱いきですがね。
ですから、
どうしても、先方に見てもらいたいものには「重要書類在中」と書く意味はあるのです。
もちろん、受取人にとっても重要な書類でないといけません。
開封する時ていねいに扱ってもらえる
甚太郎のようにがさつな人間は、郵便封筒の封を指でビリビリ破って開けます。
下手すると、中の書類の一部まで破ってしまうこともあります(実際にありました)。
でも、「〇〇在中」て書かれてあれば、ちゃんとハサミを使って封を開けます。
指で開けるにしても、中の書類を傷つけないように慎重になるものです。
[originalsc]
まとめ
「重要書類在中」とは、「大事な書類が入っていますので、必ず目を通してくださいね」というメッセージです。
- 「〇〇在中」の文字を書く位置は、
縦書き封筒なら、封筒の左下の場所です。
横書き封筒なら、余白のお好きな場所でいいです。 - 文字の色は、赤(朱)が目立つ色として使われることが多いが、
黒色、青(藍)色もよく使われる。
結局は、自分がよいと思う色にすればいいだけです。 - 文字の大きさは、宛名の大きさを目安にして、同程度から少し小さめぐらいにするのが収まりがよい。
- 「〇〇在中」は線で囲んでも、囲まなくてもよい。
囲むなら、フリーハンドでなく定規を使ってきれいな線で囲むこと。 - 「〇〇在中」を手書きするなら、楷書体で丁寧に書く。
スタンプを利用しても、相手に対して礼を失したことにはなりません。
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